「れ、レン!!??」



レンにキスされたほっぺたを押さえながら
ギッと彼をガン見すると




「今日からヨロシクね、優希チャン。
せいぜい俺を夢中にさせてみてくださいな。」




大胆不敵に微笑んで
レンは私のクチビルをフッと奪った。






――こ、この怪人二十面相め~~~!!!





小鹿で
俺様で
自信満々で
弱気な
コロコロ変わる彼の態度に
オトナな私の心は
奪われて
弄ばれっぱなし。





こうなったら、私だって攻撃してやる!!





レンのネクタイをギュッと握って思いっきり下に引っ張って
彼の頭を下げさせて



「それはこっちのセリフなんだから!!」



思いっきりディープなキスをお見舞いすると、レンはフッと笑ってこう言った。





「ま、しばらくは誠心誠意俺に仕えてよね。
俺、キミの一言でとっても傷ついたし、愛も減ってるんだから。」


「えぇっ!?」


「俺の傷が癒えたな~、と思ったら俺から“付き合ってください”するから、その日まではトモダチね??」


「えぇぇ~~~!!?」