「だから…レン。
あなたの心を奪ってもいいですか??」
そう…
勇気をだして問いかけると
「うーん、65点だなぁ。」
「はぁ!?」
今にも泣きそうだったレンが、アッサリハッキリとこんな非情な言葉を投げつける。
「ろ、65点!?」
思わぬ低得点に驚いて彼の顔を見上げると
「ちょっと押しが弱いよね。
優希は理子の友達のクセに草食だなぁ。」
そう言って
レンはクスクスと笑う。
――な、なんなの!?
さっきまで生まれたての小鹿のようにいたいけで、ひたむきだったくせに~!!!
ガラッと変わった彼の態度に驚いてポカンとしてると
「ま、いいや。
そんなに言うなら側に置いてあげるよ。」
そう言って、笑いながら
レンはお面をゆっくりと上に上げる。