「俺の素顔を見たからそう言うんじゃないの?
だって自分で言ってたじゃないか。
“イケメン”にしか興味ないって。」
「…レン…。」
冬の夜風よりも冷たく、寒い、レンの一言
「そんな優希の言葉をどうして信じられると思う?」
もっともだ。
レンの言葉は耳が痛いけれど、もっともだ。
あんな酷い言葉でなじっておいて、
簡単に許されるはずなんてない。
酷い裏切り方をしたまんま
信じて欲しいだなんて
虫がよすぎる。
「そう…だね。
レンの言うとおり…だと思う。」
私は力なく視線を落とすと
フウ…と軽くため息を吐いた。