頬に感じる冷たい夜風



部屋の奥で響く弦楽器のハーモニーと
人々の笑い声




ふいに広がる視界と
明るくなる、世界





目の前に立ちはだかる
愛しい、愛しい、スネオくん。





後悔だけはしたくない




そのキモチを胸の奥で抱えると
私は彼の目をまっすぐ見据えてこう言った。





「レン。
私、あなたが好き。
外見なんて関係ない、そう思えたのはあなたが初めてだった。」





勇気をだしてそう伝えると




「…いまさら??」




私の告白はレンの冷たい一言によって
あっけなく砕け散る。