イケメンドラえもんに教えてもらった、キィワード“レンレン”
きっとレンならこの言葉に反応するに違いないと、私は思った。
「わ、私、レンレンを探してるんですーーーーーーっ!!
レンレンはどこにいますかーーーーっ!!??」
バルコニーで大声でそう叫ぶと
「お、おまえーーーーっ!!
どこで聞いた、その呼び名~~~っ!!!!!」
耳たぶまで真っ赤にしたレンがクルリと身を翻(ひるがえ)し、猛スピードで私の近くに走り寄る。
「むが、むが、ふが~~~!!」
そしてアッという間に私の体を羽交い絞めにすると、私の口を右手でググッと塞いでしまった。
「くそっ!!理子か!?理子が教えたのか!?」
レンの問いに、口をふさがれ、羽交い絞めにされたまんま、私はフルフルと顔をふる。
「じゃぁ…祐吾さんか!?
有楽町でメシ食った時に教えてもらったのか!?」
ものすごい形相で(…って見えないんだけど)私を問い詰めるレン。
「理子じゃない…
祐吾さんじゃないってことは…仁か!?
仁が教えたのか~~~!!??」