仮面パーティーの時とも
キモメン・レンだった時とも違う、冷たい言葉
『もう会わない』
そう宣言したあのカフェでの時のように
冷たくて、厳しい、レンの一言に
私の体がビクリと震える。
「あ、あの……」
どうしよう。
どうすればいい?
どう言ったらレンは許してくれる??
この期に及んで考えるのは
謝罪ではなく、自己擁護
あんな酷いこと言った私をレンがあっさり許してくれるはずなんてないのに、どこまでもズルイ私は、そんなコトを考えていた。
そんな私の心の奥を覗いたのだろうか。
レンはハァとため息を吐くと
「さようなら、のびたクン。」
レンはそう冷たく言い放って、私の隣をツカツカと通り過ぎて行った。
――だ、ダメ!!!
ココで何もしなかったら私、一生後悔する!!
そう思った私は手のひらをギュッと握って、
フン!!とおなかに力を入れると、勇気を振り絞って
こう叫んだ。
「れ…、レンレンはどこにいますかーーーーっ!!??」