「あ、あの柚月サンに蓮を探してるって言ったら“ドラえもんにレンレンはどこにいるんですか?って聞いてください”って言われたんですけど……。」
なんだかおかしな空気に戸惑いながら、素直に柚月サンに言われたとおり、そっくりそのままのセリフを返すと
「あ~……、なるほどねぇ……。
相変わらずアイツもこういうイタズラが好きだね。キミが蓮を探してるってわかってるなら、素直に教えてやればいいのに。」
ドラえもんは呆れたような声でそう呟く。
ドキドキ
ドキドキ
ドラえもんから香る、柑橘系の香水の香り
そして耳に響く甘いボイスに
お面の奥に覗く茶色い瞳
180近い長身に
スレンダーな体系
そして洗練された着こなし
ヤバイ!!!
この人も絶対にイケメンだ!!!
またまた無駄に放たれたイケメンレーダーにドキドキしているとドラえもんはポンと私の肩に手を置いて、私の耳元にそうっと近づくと、囁くようにこう言った。
「じゃあ、のびたくん。
バルコニーにいる、スネオ君にこう聞いてみて?“レンレンはどこですか?”ってね。」