う……
こりゃ完全に不審者だと思ってるなぁ…
ドラえもんから浴びせられる冷たい視線
でも…ここでひるんだら女がすたる!!
見てなさい~!
恋する女は強いんだからっ!!
おなかにグッと力を込めて
「レンレンはどこにいるんですかっ!!??」
柚月サンに言われたとおりのセリフを口にすると
「ぶはっ!!」
ドラえもんは突然大きな声で吹き出し始めてしまった。
――え、ええ~っ!?なんで!?
豪華なデザート達を目の前に大笑いするドラえもんをポカーンとしながら見つめていると
「どこでその名前を聞き出したの。
蓮が素直にその呼び名を他人に教えるとは思えないんだけど??」
そう言って
ドラえもんはヒイヒイいいながらお腹を抱えて笑い転げている。
「え、えぇっ!?」
蓮??
レンレン??
えーっ!?
まさかレンレンって蓮のあだ名なの!!?
あのキモオタ姿にもイケメンスーツ姿にも似つかわしくない、かわいらしい呼び名にビックリしていると
「誰に聞いたの?
そんな懐かしい呼び名。」
クスクスと笑いながら、スーツ姿のドラえもんは私に優しく問いかけた。