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「あぁ!かっこいいなぁ」

学校の教室の窓際の席で大きな
声を漏らす親友の由理。
由理が最近はまっているものは
K-PОPグループの『Devote』
日本ではまだデビューしてない
らしいけれど、韓国のファン(
韓国語でペン)の間では、相当
な人気らしい、、ま。私はそん
なのに全く興味がないから、全
然知らないんだけどね。

「ねぇ!楽しみじゃない!?」

急に私に話をふる由理。

「ん?何が?」
「もうっ!空!なにって、修学
旅行にきまってるでしょ!!」

あぁ、そういえば修学旅行の場
所、由理に推されて韓国にしち
ゃったんだった、、

「あぁーたのしみたのしみ」
「心がこもってないww!!」
「でも、キムチとかは好きだか
ら食べ物に関してはめっちゃ楽
しみだよw!」
「そこじゃないでしょーw!!
芸能人に会えるかも!とか期待
しないの!?Devoteとかに会
えちゃったら、もうそのまま韓
国においてきてくださいって感
じになっちゃうよww!」
「先生に頼めばw?」
「ひっどーいww!」

そんなふうに話し込んでいると
時間は進んでいくもので、もう
4時間目の授業開始のチャイム
が鳴り響く。

私は自分の席について『古文』
の教科書と電子辞書を開いて、
難しい文字を検索し始める。
私がこんな事をやっているのに
も関わらず、時間ギリギリまで
Devoteの写真集を見つめ続け
る由理が視界に入った。

「(そんなにいいかなぁ?)」

と思ったのは由理には秘密w