「せ、先生達!あれ!」


・・・トシヒデくんは叫んだ。






そう、公園の敷地内で火花を見ている
一人の女の子。


「なんだあれは。」


・・・お巡りさんは
眉間にしわを寄せて駆け寄ろうとした。


「捕まえなくちゃね!」


「そうだな!」




それは隣の小学校の同級生でした。


低学年の頃はN小学校にいて、
転校してしまったんだ。


おとなしめで何を考えてるか
分からない子。






「じゃ、先生、バイバイ。」


「もう学校行けるね。」


「うん・・・アリガトウ。
 ・・・ね、明日からまた学校ね。」


「うん。
 どうするの?」


「・・・俺は・・・まだ家にいるよ。」


「・・・そっか。」
 

「・・・うん。」


「ここは、トシヒデくんと朝までいたところ。」


「・・・そうだね。」