その夜ー


私は
公園へと行った。




先生も帰るところだったらしく
偶然にも会ってしまった。




「あ、先生!あのさ、あれから私、
 トシヒデくんに電話したんだ。
 『ありがとう』って。でね、一緒に
 話しようかって、ここで待ち合わせなのね。」


先生に話をしている時・・・。


「タエちゃん!」


うしろから呼びかけてきたトシヒデくん。



「トシヒデくん!」


「・・・こんにちわ・・・。」


「トシヒデくん・・・ありがとう。
 こんな馬鹿な私のためにさ・・・。」


「・・・いいよ。」


「あのね、先生も話混ざってくれるって。
 ね、いいんでしょ?」


「・・・あ、えっと、ここら辺、この頃、
 物騒なんです。
 放火は、 隣のF小学校でもあるし。
 で、公園、N小学校、ってなってて、
 次に放火魔は、あの空き地かなって・・・。」