私はあまりの自分の間抜けさに目眩がした。


あっちゃんとスズの、私を心配する顔が浮かんできて、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

後できちんと報告して謝らないと。


「うっかりしすぎだから、マジで!

俺が知ってるあんたの情報ってさ、S女の子で、T公園使ってるってことだけで――…」


彼は、気持ちよく晴れ上がった青い空を見上げてつぶやいた。


「焦った。すっげー焦った。

もう俺、あの電車乗らないじゃん。今まで何やってたんだろうって…」


彼が私の目を見て言った。


「せっかくお互い好きってわかったのに、こんなことで終わりにできるか、って思った」

「うん」