「あたしの荷物は、ちゃんとあるの?」

「えぇ、ばっちりあるわよ!ちゃんと部屋の中に入れてもらってるわ」

「それなら良かった。じゃぁね」

「あっ!綾羅ちょっと待って」

「何、お母さん?」

「絵美ちゃんとはクラス一緒だった?」

「残念ながら端と端でした」

「あらぁ、残念ね。じゃぁ又、電話してね」

そして、電話が切れた。

「通話相手、お母様?」