510号室の壁には

あたしの名前と麻子の名前が書かれていた。

あれ?

あたしの荷物ってどうなってるんだろ?

あたしは携帯を開いてお母さんに電話をした

「もしもし?お母さん」

「あらぁ。綾羅ったら電話してきてくれたのねぇ」

「ちょっと、お母さん。あたし寮生活だなんて聞いてないよ!」

「えぇ?お母さん、ちゃんと綾羅に寮生活よって言ったはずなのに」

「そんなの聞いてないよ!」

「本当に?ごめんね」