麻子の声が聞こえる。

そして、あたしは右手で涙を拭い顔を上げた。

「うん。良いよ、ごめんね。あたしこそ怒っちゃって・・・」

「ううん。麻子が悪いから」

「大丈夫かよ!白川」

「うん。大丈夫だから」

「俺も悪かったよ。ごめんな」

「ううん。良いよ」

「麻子、絶対に綾羅ちゃんの恋応援する!約束する」

「本当に、応援してくれるの?」

「当たり前よ!だって、麻子と綾羅ちゃんは友達だからね」