「ねぇ、雪乃ちゃん」


「はい」


「もっかい、つけない?」


「……はい?」



にこにこと笑いながら言う先輩を思わず見つめ返す。


もっかいつける?

キスマークを?




「……無理です」


「なんで~?」


「…先輩、私が首弱いの知ってますよね?」


「…だからつけるんじゃん?」



「何言ってるの?」とでも言いたげな口調で言う先輩に脱力する。


……この先輩は…。