「…私、そんなのされたことありませんよ?」


「ん?俺がつけたの」


「は?」



本日二度目のタメ口。


ぽかーんとする私を見て、先輩は楽しそうにくすくす笑う。



「…ここ。しずくを逃がそうとしてくれた雪乃ちゃんに会ったとき。覚えてない?」



そう言ってトントンと指で軽く叩かれた場所。


それは宮崎先輩に触られた場所と同じで。