「………っ!!?」



パクパクと口を動かしながら、目を見開いて先輩を見る。



…なんて?

い、今の…聞き間違いじゃない…?



(…“キス”……って…)




かぁーっと顔が熱を持っていく。



「え……あ、ああの…っ、今……?」


「…雪乃ちゃん、かわい」



オロオロしている私に対して、先輩は涼しげに笑うと、


右手で私の唇をなぞった。