「そんな…、私、毎日すぐに帰って……」


「それは俺が言った。夏輝の様子がおかしいから雪乃ちゃんに
聞きに行こうと思って。

俺、終礼終わったらすぐ行ったのに、雪乃ちゃんもうおらへんし…」




「だから今日は昼休みに来たんや」と満足げに言う安西先輩。


私はそんな先輩をただ呆然と見つめた。


「なん…で……」



私が帰ってること知ってるのに、なんで待ち続けるの…?

さゆり先輩はどうなったの?


(夏輝先輩の考えがわからない…)