「あんな、実は夏輝、まだ校舎裏に行ってんねん」


「え…?」


「そんで毎日、大体1時間。ずっと雪乃ちゃんのこと待ってる」



真剣な顔の安西先輩。

突然の事実に驚きを隠せない。



「…1時間も……?」



私を待ってる?

だって…なんで…?

こんなに寒い中を?