「私は、夏輝先輩の…邪魔をしちゃうんで……一緒にいたらダメなんです」


「…雪乃ちゃん」



安西先輩が顔を悲しそうに歪めながら、頭にポン、と手を置く。


その手は夏輝先輩と違って、少し冷たい。


こんなところまで夏輝先輩と比べてしまうんだから、自分に笑ってしまう。



「勘違い、させちゃって…夏輝先輩、あんなに相手のこと思ってるのに……っ」


「雪乃ちゃん」



もう、自分が何を言ってるか分からない。

たくさんありすぎる感情に、自分がついていけない。