「なぁ雪乃ちゃん……夏輝となんかあったんか?」



(…やっぱり)



安西先輩の視線から、逃げるようにして俯く。



…ずっと、いつか聞かれると思ってた。


あの日の2日間、安西先輩はいなかったから。



でも…


私に答えられることなんて、ひとつしかない。