「ちょっと今、平気?飯、食ったか?」



安西先輩は教室の時計を確認しながら私を見た。


私が小さく頷くのを見ると、「こっち」と言いながら、

スタスタと歩いて行く。


人通りの少ないところまで行くと、安西先輩はピタッと止まった。



そして振り返った先輩は真剣な表情で。


何故か緊張してしまい、自然と体に力が入る。


すると、安西先輩はゆっくりと口を開いた。