「………」


なに?このタイミング。


来るならもうちょっと早く来てほしかった…。



眠たい目を軽くこすりながらのろのろと立ち上がる。



(大体、誰が私に用なんて……)




「…………安西先輩…」



「久しぶりやなぁ、雪乃ちゃん」



ドアの近くまでくると、廊下にいた安西先輩が見えた。


安西先輩は私に気づくと、二カッと笑い、軽く手を振ってくれる。