「…私達は夢を見ているのかしら」


駆け寄った私たちに微笑みながらお母さんは呟いた




「お母さん、夢じゃないの!!

私は生きてるの!!」



「事情は大体聞いているよ…」


お父さんは今にも泣きそうな顔をしていた


「まさか本当に春奈がなー…」



「お父さんったら…」



「うぅ、なんだか寂しいぞ…」


「ウフフっ」


「ねぇ春奈、もしかしてこちらが…?」



対称的なお母さんは目を輝かせてルイスを見ていた


「…う、うん。私の…だ、旦那さん…って言うべきかな……」



自分で言っていて恥ずかしくなり言葉をつまらせ耳を真っ赤にさせてしまっていた




そんな私にルイスは肩を引き寄せ…


「初めまして。ルイス・ガルシアです。」



丁寧に自己紹介していた



こんなルイス初めて見たかも… と驚く反面ルイスの知らなかった部分を見れて嬉しくもあった




「あら、イイ男ね!!!
昔はお父さんも……」


「ムッ…何だ……―」



痴話喧嘩が勃発しそうな二人を見て私とルイスは一緒に吹き出した



―何だかんだで仲良くやってるんだ…

――――良かった…








お母さんとお父さんは、
はっとしたように私達に目を向けると二人も笑いだし暫くして、一つ咳払いをすると

急に真剣な表情に変わり 私もルイスも身を引き締める