「……そんな事ない!

いつも魔界の為に頑張っているもの!!」



「それは、違う…

俺が産まれてきた時からの使命だからだ」



「そうだとしても汚い王だなんて私は思わない!」


ルイスを見上げ必死になって喋る私に彼は自嘲さたように呟く…






「――――俺は何人もの命を奪った…

自分の親も、関係のない 魔族や人間を―――

この手で…」



「自分の親…?」


ルイスが…………?




「あぁ、俺が王になった時 両親を殺した」



「なぜ?」


「憎かった、俺の命を悪魔に売ったんだ――――
そのせいで俺に心がないんだ」




「………」


「たまに自分が分からなくなる…

幼い頃から色んな奴に特別なんだと言い聞かせられ、恐れられ、閉じ込められた…

その当事、まともに話せるのはカイとシェリーだけだった」



「…………」




「俺はカイやシェリーのような普通の魔族じゃない ―化け物だ……


悪魔でもない、魔族でもない」



ルイスはどんな思いを抱きながら今まで過ごしてきたのか垣間見えた気がした








「俺が怖いか?」


ルイスは悲しそうに瞳を揺らしながら私に聞いた