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春奈は本当に変わっている…


今までの花嫁達は俺の隣に座れただけで満足し、我が物顔で貴族達を見下ろしていたのに


春奈は下にいる者を観察しながらつまらないと言った



そうして、喋っていると カイが



「隣国の姫が来ております!!」


と、報告をした



姫はナタージャといい
元婚約者だ



さすがに無視するわけも いかないので

ナタージャの所に行くことに…







―――――

「…ナタージャ」


彼女は黒に近い青のドレスに銀の髪をまとめていて周りの者を魅了させていた



「ルイス様…!!

お久しぶりでございます。」


「ああ」


「ルイス様、ご婚約おめでとうございますわ!

心から祝福申しあげます」




「ああ…

ナタージャ、あの王子とはどうだ」


俺がそう言うと彼女の目が大きく見開かれ驚いた表情をしていた…



「!!!…あっ、はい

あんまり宜しくないですわ…

……他人の心配をなさるなんて珍しいですね」



「…………」


「それも、人間の花嫁のおかげでごさいますか?」


「お前には関係ない」



「そうですね…

あっそうだ!久しぶりにお相手して下さいませんか?」