「何?ここ。誰の部屋?」




「ここは店の休憩室…?みたいなもんかな。

今日は俺が貸し切ったんだけどね。」



そう笑って手際よく飲み物とお菓子を用意してくれた。




「休憩室にしては物が揃ってるよね。」



「たまに柴崎さん使ってるからね。
あの人の隠れ家だったんだけど言うほど使わないし、店の従業員で使いたい奴が使ってるよ。」



なるほどね。



それでこんなに生活感出てるのね。




「そんなことより…突っ立ってないでこっち来いよ!」



「うん。」




直樹さんは座ってるソファーの隣を手でポンポンしてる。




隣に座れってことね。




間隔…どのくらい空ければいいのかな?





ぴったりくっついて座るのもなぁ…。





3人掛けのソファーは少し広くて、端に座る直樹さんよりちょっとだけ間を空けて座った。