「急に誘って悪かったな…。」




そう言った直樹さんはさっき強引に連れ出した時とは違う感じ。



お店の雰囲気のせいか、いつもの明るい印象じゃなくて……。



大人の男の人っていうのかな?



真っすぐ目を見るのが恥ずかしいな…。





思えばこんなかしこまった場所に来るのは初めてで、こんなおしゃれなレストランにいること自体、私にはすべてのものを違って見せてくれる。




「全然いいよ!今日は何も用事なかったし。
それに、クリスマスに一人は寂しいもんね!

そういえばさ、直樹さんと会うのって久しぶりだよね!」



「授業以外ならな!

元気にしてたか?」



「うん!超元気だよ!」



「そっか…。

俺は千佳に会えなくて寂しかったんだけどなー。」




えぇ!?