視線の主は……優介!



目が合ったまま数秒、まるで時間が止まったような気がした。





なんか目線が外せない…。




周りの風景がスローモーションになって不思議な空気が私を包む。



心臓がドクンと忙しく動いて体を支配し始めた。




優介はそんな私に向けてふっと笑ったあと、何事もなかった様に前に座ってる男子としゃべり始める。



何それ…。



意味わかんない。




自分から振った女に笑いかけないでよ!





私も…





振られた男にドキドキしないでよ!




席に着いた私はそんなふがいない自分にうなだれた。