「千佳!ランチ買ってきたよ〜!」



屋上のドアが開いたと思ったら勢いよく陽菜が入ってきた。




「陽菜!
どうしてここがわかったの!?」



「千佳が行きそうなとこぐらいわかるよ〜!
ってかもうお昼だし♪」



「陽菜大好き〜!」



両手を広げた私は陽菜目掛けてダイブ!




一人でいた時は気持ちがいっぱいいっぱいで気付かなかったけど、陽菜見たら一気に安心感が沸いて来た!


「千佳寒かったでしょ!?あったかいココア買ってきたよ!」



ホットココアは冬の人気商品のひとつですぐ売り切れちゃうんだ。



陽菜の手に2本のココア。



こんな最悪な日でもいいことあるなんて、神様からのプレゼントみたいだ。




ん…2本……?




「ねぇ、優介は…?」



「さっき朝の女とどっか行っちゃった。

優介の様子からなんとなくどんな話してたのか察しがついたけど、教えてくれる?」



「うん。」



私は電話の事、昨日の事、直樹さんとの事、今日優介と話した内容を一通り説明した。