「千佳。ちょっと寄り道してかね?」



「えっ?どこ行くの?」



「内緒。いいからついてきて!」



私は優介に手を引かれて校舎の屋上に行った。





「ここ鍵付いてないから朝も入れるんだよね♪」



優介は屋上に入ると、ドアから死角になってる階段の裏側に回った。




貯水タンクと壁に挟まれたこの場所は、周りの景色を遮っていてなんだか秘密の場所みたいだった。



貯水タンクの土台に座った優介は、繋いでいた手を自分の方へ引っ張った。



優介の開いた足の片方に座る私。



急に距離が近づいてなんだか照れ臭い。





「たまには学校でこうするのもいいだろ?」



私の腰に手を回したと思ったら体を引き寄せてそっと唇を塞いだ。



なんかキスするの久しぶり。


…なんて思ってたら優介の舌が入ってきて…



クチュクチュいやらしい音を立てて私の舌と絡み合った。