『俺の兄貴だよ』






ふと優介の言葉を思い出した。




嘘つき。



直樹さん、優介の事知らないって言ってたじゃん。






私、お兄さんに弟との恋愛を暴露してたんだ。






なんか恥ずかしいんですけど!!






仲の悪い弟の恋愛話をどんな気持ちで聞いてたの?





言いようのない恥ずかしさに襲われる私の耳には、陽菜と直樹さんの会話が聞こえてくる。




一番乗りの私達以外、他の人はまだ来てなかった。



パソコンの電源を入れると機械音と共に画面がつく。


画面を見つめる目を前の黒板の方に移すと二人が仲良さそうに話してた。