朝の空気は透き通っててすごく寒い!



吐いた息が思ったより白くてちょっとびっくり。




でもそんな寒さを感じないぐらい心があったかくて、それが何だか嬉しかった。





直樹さん、先に帰ってごめんね。



いくら放任とはいえ、朝まで家にいないのは気が引けて…。



ってもう明け方なんだけどね!







『お母さんが心配なので先に帰ります。

朝まで一緒にいれなくてごめんね。

千佳』






携帯の番号と一緒に書き置きを残してきた。






まだ体に残る直樹さんの温もりが消えないように、私は家路を急いだ。