「ちょっとちょうだい!」




直樹さんからグラスを奪った私は、まだ残っていたビールを口に含んだ。



「ちょっ…おまっ…!

それ酒だぞ!!」




そんなの知ってるもん!



口に含んだまま態勢を変えて、直樹さんの口に……キス…!



口に入ってるビールを直樹さんの口に流し込んだ。



『好き』の気持ちを込めてゆっくりと…。





「へへっ。

ビール、おいしい?」



「…うん……。

おいしい……。」



やってやった!



直樹さん、目をパチパチして呆気に取られてる!




ふふっ!



かわいい!




こーゆー反撃もありかなっ!




大胆な行動で驚かせて、私は大満足!




…のはずだったんだけど……。