体を起こすとソファーの前にあるテーブルに二つ、グラスが置いてあった。




一つはビール、もう一つにはピンクと白のグラデーションが綺麗なカクテルが入ってる。




「何これ!

すごいかわいい!」



「ピーチとカルピスのカクテルなんだ。

飲んでみて。」



マドラーで混ぜるとグラデーションからミルキーピンクに早変わり!




「すごく綺麗。

………うん!おいしい!」




飲んだ瞬間、口の中に桃の甘い味が広がった。




「俺のお任せでカクテル作ることが多いんだよね。

これは千佳のイメージで作ってみた。」



「私、桃みたい?」



「桃もそうだけど、ピンクが合いそうだったから。」





ピンクは私の一番好きな色なんだ!



携帯とかアクセサリーとか小物は全部ピンクだし、部屋のインテリアも気がついたらほとんどピンクになってた。



そのぐらいピンクが好き!


私に元気をくれる色がピンクなんだ。




直樹さんって私のことなんでもわかっちゃうんだね。



ピンクのカクテルが喉を通る度に、疲れた体が元気になっていく気がした。