暑い夏の空の下 ピッチャーがキャッチャーのサインに 首を振ったまもなく、頷いて ボールを投げた それもど真ん中に その次の瞬間 カッキーーン!! 呆気なく打たれたボールは あっという間に遠くを飛んでって… やった!! 「ホームラン〜!!」 か、かっこい〜!!! ホームランを打ったのに それでもポーカーフェイスを崩さず 一塁、二塁と走っていく少年を あたしは瞬きすら忘れて見ていた