「俺は杏から離れないから。もう、あの時みたいに辛い思いはしたくない」


「あたしだって嫌だっ。喧嘩したくないからね」


あたし達はお互いの想いを確かめるようにキスをした


「ヨーグルトかゼリーかプリン食べるか?」


「プリン食べたい」


“じゃあ、リビング行こうな”と言ってくれた優斗に支えられリビングへ行く


「もう、夕方に近いんだね」


寝てたから時間の感覚がない


「だいぶ落ち着いてるみたいだな」


「うん。ごめんね…。優斗の時間をあたしに取られて…」


優斗は何も言わずに頭を撫でてくれる


そのスピードがちょうど良くて自然と笑みが零れる


「謝るくらいなら笑ってろ。杏は笑ってる方が可愛いから」


ストレートに言ってくれる言葉が恥ずかしいけど、嬉しい


あたしって単純なヤツ。