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どれくらい泣いただろう


子供が泣くみたいに大泣きした


優斗は何も言わずに抱きしめて背中をさすってくれていた


「落ち着いたか?」


「うん。ありがと」


涙で顔はグチャグチャ


「泣いたらスッキリした」


大泣きなんて久しぶり


優斗に出会う前なんて泣くことすら出来なかったのに…


優斗には甘えちゃう


ギューッとしてもらうのが安心する


優斗だから抱きしめて欲しいしキスして欲しい


「杏、好き」


耳元で言われるとくすぐったい


だけど、優斗はそれを分かってて言うんだ


確信犯なのです。


そして、極めつけには…


“杏、可愛い”なんて言って来るからあたしはドキドキしっぱなしです


だけど、そんな優斗が好き。