彩葉は杏莉に縋り付いて泣いていた


「今、部屋の空きがないのよね…。」


と呟いた瑠夏さん


「瑠夏さん、ちょっと良いですか?」


俺は瑠夏さんを呼び出して今、考えてることを相談してみた


「あたしは良いけど、ちゃんと大志さんの許可を取らなきゃダメよ?」


「分かってます。話はするつもりでいますから。」


「杏莉のことを考えるとそうした方が良いのかもね」


「だから、彩葉の件はもう少し待ってて下さい」


話をしてからじゃないと先に進めないから


「分かったわ。待っててあげる。その前に会わせる為に杏莉を説得しましょ」


俺達は杏莉のところへと戻る


「瑠夏さん、寝ちゃったよ」


泣き疲れたみたいだな


「とりあえず、寝かせてあげましょ。優斗、運んでくれる?」


俺は彩葉を来客用のベッドへ運ぶ