----あれから数日が過ぎて。


杏莉とは喧嘩もせずに仲良くやれている


杏莉が笑ってくれてるならそれで良い


最近は一緒に料理をしている


杏莉が出来そうなことから覚えさせた


そして、料理の楽しさを知った杏莉は少しずつ勉強をしていた


もちろん、絵を描くのも忘れない


また、幾つかデザイン考えてるみたいだし。


料理をするより絵を描く方が好きみたいだな


“恥ずかしいから”と言って俺には見せてくれない


今日は久しぶりに施設の方に居た


それは彩葉が杏莉を訪ねて来たから


杏莉を見るなり安心したような顔をした


「瑠夏さん、この子の面倒見て欲しいんだって。」


杏莉は手紙を見ながら呟いた


“この子はいりませんから引き取って下さい”


そう、書かれていたそうだ。