「杏莉、我慢してる?」


「えっ…?」


あたしはベッドに座り“おいで”と杏莉を呼ぶ


そして、小さな杏莉を抱きしめる


「泣きたい時はね、泣いて良いんだよ」


あたしの言葉に安心したのか泣き出した


本当はずっと泣きたかったんだ…


でも、頼れる人が居なくて泣けなかった


あたしと一緒なんだね…


あたしは杏莉が泣き止むまで傍に居た


泣き疲れたのかそのまま眠っていた


「愛花ー?帰ろうか」


仕事終わりのママがやって来た


「杏莉、寝たの?」


「泣いたの。我慢してたみたいだから泣かせてあげた」


あたしは杏莉を寝かせ布団を掛けながらいう


「杏莉は不安なのよ。きっと…。新しい場所に来たから」


ママも杏莉の頭を撫でていた


その他にも理由がありそうだな