「愛花お姉ちゃん、このお姉ちゃんは誰?」


あたしの隣に座っている知佳ちゃんが聞いて来た


「この人はね。杏莉ちゃん。あたしと同い年の子なの。最近、此処に来たばっかりなんだって」


あたしは彩芽ちゃんに説明する


「杏莉お姉ちゃん?」


「杏莉、紹介するね。この子はこの施設を利用している宮垣彩芽ちゃん。小学1年生」


「彩芽ちゃんって言うの?」


彩芽ちゃんは恥ずかしいのかあたしに抱き着いて顔を隠した


「彩芽ちゃん、隠れなくて大丈夫だよ」


なんて言っても顔を上げない


「お姉ちゃん、眠い」


初めての学校で疲れちゃったかな?


あたしがあやしていると直ぐに寝息が聞こえて来た


「杏莉、彩芽ちゃん寝かせて来るから待ってて」


あたしは彩芽ちゃんを寝かせに部屋に戻る