「先にその人に俺が会ってくるから待っててくれるか?」


力強く頷いてくれる杏莉。


-----トントン


「杏莉、ご飯持ってきたわよ」


瑠夏さんが杏莉の朝食を持ってきてくれた


「瑠夏さん、俺、会いますね」


「そう。じゃあ、連絡しておくわ。杏莉?不安そうな顔しなくて良いのよ?貴女には優斗も愛花も優雅も居るでしょ?」


「瑠夏さん、あたし悪いことしてないよね?」


「何言ってるの?杏莉は何も悪いことなんてしてないわよ。だから、そのままで良いの。ねっ、優斗?」


俺は瑠夏さんに話を合わすように頷いた


杏莉なりに何か感づいて居るのかも知れない


「優斗、ちょっと来てくれるかしら?


瑠夏さんに呼ばれついていく


「優斗…戻って来るよね?」


「あぁ、だから心配すんな」


杏莉の頭を撫でて部屋を出た