「寂しかった…」


そう呟きギュッと抱きついてきた


可愛いんだよなー。


「学校終わったら目一杯構ってやるから」


「ありがと。」


満面の笑みでお礼を言ってくれる


こんな、杏莉にあのことを話して良いのだろうか


絶対、不安になるのは目に見えてる。


でも、話さなきゃ杏莉が前に進めない


「杏莉、話があるけど良いか?」


杏莉は小さく頷いた


「実はな、近々、会わなきゃいけない人が居るんだ。」


「会わなきゃいけない人?」


「あぁ、瑠夏さんからのお呼び出しはその話だったんだ。」


杏莉は不思議そうな顔をする


「でもな、その人にはそのうち杏莉にも会ってもらうことになる」


「あたしも…?」


不安そうな表情を浮かべる杏莉を抱きしめる


「そんなに不安そうな顔をしなくても大丈夫」


俺は杏莉を落ち着かせる