「この時間、杏莉はまだ寝てると思うわ。」


瑠夏さんに杏莉の部屋の鍵を渡された


「食事は持っていくから杏莉の傍に居てあげて」


瑠夏さんは杏莉の心の闇が分かるから言ってるんだろう


俺は杏莉を起こさないようにドアを開け中に入る


そして、荷物を置き小さくうずくまっている杏莉の隣に寝転がった


ぐっすり眠っている杏莉を起こさないように頭を撫でる


良く見ると杏莉の目の回りは腫れている


これは泣いたな…。


でも、不安になっている証拠


「…ん?ゆう…と?」


「おはよ。起きた?」


寝ぼけ眼の杏莉に挨拶しキスをする


「これは夢?」


「夢じゃねーよ。昨日、愛花の家に泊まって早出の瑠夏さんと一緒に此処に来た」


すると笑顔になった杏莉


相当、嬉しかったのだろう。