「杏莉の父親である大志さんに会って欲しい」


……えっ?


「俺が…ですか?」


「杏莉が信頼している貴方だから頼むのよ。」


俺が会って良いのだろうか?


「杏莉1人だったら絶対会わないから先に会ってあの人のことを知って杏莉のサポートをして欲しいの」


確かに瑠夏さんが言う通り杏莉1人だと絶対会わないだろう


あの寂しがり屋の杏莉だから…


「分かりました。俺で良ければ会いますよ。」


「ありがとう。愛花も優雅も杏莉のこと支えてあげてね」


愛花はいきなりのことで話についていけないようだ


「ママ、杏莉は転校することになるの…?」


「転校はないと思うわ。あなた達と離れるのを嫌がるから…」


杏莉の性格上、もう転校はしないだろう


せっかく信頼出来る友達が出来たのだから…