「好きかも分からないけど利用しちゃうよ?」


「分かってる。杏莉の世話をするのは苦ではない」


どこまで優しいんだろ


こんな優しい人、今まで出会ったことないよ


「あたしね、可愛いものと甘いものが好きなの」


優斗君には正直に話していた


「じゃあ、今度学校帰りにケーキ買って此処で食べような」


あたしは笑顔で頷いた


「明日は愛花んとこな?」


「うん。愛花に会いたい。」


「そういうと喜ぶよ。アイツ」


それから優斗君と他愛のない話をして時間を潰した


優斗君がこんなあたしを受け入れてくれてあたしのために頑張ってくれてる


だから、あたしもゆっくり優斗君のことを知っていこう


この時はまだ、自分の気持ちに気付いてないだけだったんだ…