「大人しくしてます」


「それで良いの」


ママは頭を撫でてニコッと笑った


「欲しいものある?」


片付け終えて花瓶の花の水を替えながらママが言う


「雑誌が読みたい」


確か、愛読している雑誌が発売されてるはず


「いつものヤツね。後は適当に何か買ってくるから大人しくしといて」


ママは財布と車の鍵を持ち行ってしまった


ママが居なくなって1人になった部屋


途端に寂しい気持ちに襲われた


「愛花、落ち着いたか?」


外を眺めて居たら聞きたい人の声が聞こえた


「優雅!!」


あたしは優雅の顔を見て笑顔になる


「瑠夏さんは?」


「買い物行っちゃって1人なの」


「寂しかったろ?」


優雅はあたしの気持ちを分かってくれる


ソファーに座った優雅の隣に座り抱き付いた