「拓哉!先教室行ってて。」

俺は走りだした。
あいつはたぶんあそこに
今日も居るはず。

「魅羽斗くん。」

走ってたら急に呼び止められた。

「なに?」

俺は急いでるんだから
早くしろよ。
イライラが頂点に達してきた。

「私…魅羽斗くんがずっと
好きです。私じゃ彼女になんか
なれませんか?」